2018年6月30日長崎の「潜伏キリシタン」が世界遺産に登録されたのは記憶に新しいと思います。
本日ご紹介する映画は、17世紀の日本における史実や歴史文書を基に創作した「遠藤周作」の歴史小説「沈黙」を「グッド・フェローズ」「アビエイター」「ウルフ・オブ・ウォールストリート」「ギャング・オブ・ニューヨーク」など数々の自伝映画や史実に基づく映画を世に送り出した「マーティン・スコセッシ」が長年構想し監督・脚本を努めた映画です。
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信仰を追究した遠藤周作の代表作を、マーティン・スコセッシ監督が構想28年を経て映画化。
※本作品は「PG12」指定作品です。保護者の配慮が必要です。
＊上映時間：：：： 159分
＊日本公開日 ・・・ 2017年1月21日
＊監督 ・・・マーティン・スコセッシ
キャスト
・セバスチャン・ロドリゴ神父・・・アンドリュー・ガーフィールド
師であるクリストヴァン・フェレイラ神父が日本に渡ってから棄教したとの情報を耳にしフフェレイラ神父を追って日本にやってくる。
・フランシス・ガルペ神父 ・・・アダム・ドライヴァー
ロドリゴ同様に日本にやってきた神父
・通辞 ・・・浅野忠信
長崎奉行の通訳。
・キチジロー ・・・窪塚洋介
マカオにいた日本人男性。ロドリコ・ガルペ神父を日本への案内をする。カレもキリシタンだったが、幕府のキリシタン弾圧により家族を失ってしまった過去をもつ。
・モキチ ・・・塚本晋也
隠れキリシタン。奉行の弾圧に苦しみながらも信仰を捨てずに祈り続けている人物。
・モニカ ・・・小松菜奈
隠れキリシタン。奉行に捕らえ、踏み絵を強要され苦しみ続けながらも信仰を捨てない女性。
・ジュアン ・・・加瀬亮
モニカの夫で同じく隠れキリシタン奉行に捕らえられた男性。
・イチゾウ ・・・笈田ヨシ
トモギ村の村長。隠れキリシタンで司祭なき村で司祭の代わりに「じいさま」と呼ばれ洗礼のみを行うことができる人物。
・クリストヴァン・フェレイラ神父 ・・・リーアム・ニーソン
ロドリゴ神父とガルペ神父の師。日本に渡り幕府の厳しいキリシタン弾圧に耐えられなくなり棄教した人物。
・ヴァリニャーノ院長 ・・・キーラン・ハインズ
フェレイラ神父から状況の手紙を受け取ったカトリック院長。ロドリゴ神父とガルペ神父の２人に手紙を読み上げるも、２人の強い信念で日本に行くのを許可する。
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＊見たい映画がここにある＊
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＜あらすじ＞
17世紀。江戸初期頃の日本では、幕府により厳しいキリシタン弾圧が行われていた。日本での布教活動に情熱を注いでいた高名な宣教師フェレイラが捕らえられ棄教したとの報に接した弟子ロドリゴとガルペは、日本人キチジローの手引きでマカオ経由で長崎に潜入。そこでは、想像を絶する光景が広がっていた。弾圧の目をかいくぐった隠れキリシタンたちの現状も目の当たりにする。幕府は一層取締りを強化、キチジローの裏切りに遭い、ロドリゴたちも捕らえられてしまう。頑なに信心を曲げないロドリゴに対し、長崎奉行は彼のために犠牲になる人々を突き付ける。信仰を貫くべきか、棄教し目の前の人々の命を守るべきか。追い詰められ自身の弱さを実感したロドリゴは、選択を迫られる。
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非常に深い映画です。史実を基に創作されたお話なので実話ではありませんが、長崎奉行「井上筑後守」は実在した人物ですね!!
歴史を知る上でもっとも重要な「踏み絵」や「隠れキリシタン」が登場してきますので2018年6月30日に世界遺産に登録された「潜伏キリシタン」を知ることができる映画だと思います。
世界的に有名な監督だけあってキャストの使い方がすごい!!特に・・今回映画を通じて驚かされたキャストがこちら!!
①イッセー尾形 → 大ベテラン俳優なのは十分承知の上ですが、今回悪役「井上さま」を演じられたイッセー尾形氏、元々キリシタンだった実在の人物！井上筑後守なので一番大変な役だったと思います。禁教政策の中心人物でありながら根っからの悪人になりきれない井上を見事に演じられ見ている人への印象を強く与えてくれました。
この映画後アメリカでのイッセー尾方氏評価がかなり高かったのは有名ですが、井上さまが登場するたびに観客の心を奪う印象的な演技力には感動しました。
② 笈田ヨシ → トモギ村村長の役でしたが、彼は日本に船でやってきた２人の神父を守るべきたたかった村人の代表です。最後に村人を守り磔になりますが～信仰心を失わず最後の最後まで闘く男気溢れ人情味がある老人を演じました。英語での会話ももちろんありますが、映画前半に見ている人の心を動かす重要な役柄で言葉少なくともひとつひとつの行動に深い印象を与える演技力にはかなり驚きました。
③塚本晋也 → 脚本家・監督としても世界的に有名な彼が今回演じるのはトモギ村の村長と常に一緒に行動していた隠れキリシタンの男性。やはり監督をされた方だけあって、インパクトがすごい!!!隠れキリシタンの苦しみが心に痛く突き刺さる演技をみせてくれました。村長同様最後には磔になりますが～このシーンも注目で彼の最大の見せ場といってもいいでしょう!!ろくに食べ物を食べていないと思わせる（映画前半自分の食べ物は神父にささげておりましたから）骨がでた痩せたからだを披露しています!!
塚本氏はこの映画の為に10キロほどのダイエットをしたとか・・・そのおかげで名シーンが誕生したのですね～。本当に心に残るすばらしいシーンであります。
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ハリウッドからは・・・「アメイジング・スパイダーマン」のアンドリュー・ガーフィールドが主役ですね!!
同行のガルペ神父は「ヤング・アダルト・ニューヨーク」のアダム・ドライヴァー!!
なんといっても２人の神父の師!!フェレイラ神父 は「フライト・ゲーム」や「テッド２」にご出演のリーアム・ニーソン!!
リーアム・ニーソンが出てきたときにはちょっと鳥肌たった!!
一人ひとりにインパクトがありそしていつまでも記憶にのこる深みの濃い映画であることは間違いありません。
