この無法地帯に隠された現実‼映画「ウインド・リバー」

なんとなく、手に取ったその映画、、、「面白そう♪」なんて軽い気持ちで鑑賞したらすごく重い気分で終わった・・・そんな映画をご紹介したいと思う。

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 *見たい映画がここにある*

『ボーダーライン』『最後の追跡』で2年連続アカデミー賞ノミネートの脚本家テイラー・シェリダン初監督作品。

*上映時間  :::  107分

*日本公開日 ・・・  2018年7月27日

*監督    ・・・  テイラー・シェリダン

キャスト

・コリー・ランバート ・・・ ジェレミー・レナー

ワイオミング州にあるネイティブアメリカンの保留地ウインド・リバーに住むアメリカ野生生物局職員。

・ジェーン・バナー ・・・ エリザベス・オルセン

FBI捜査官。ウインド・リバーで発見された遺体事件の調査に単身でやってくる。

・ベン・ショーヨ ・・・ グラハム・グリーン

ウインド・リバーの保安官。

・ナタリー・ハンソン ・・・ ケルシー・アスビル

遺体となって発見された少女。

・マーティン・ハンソン ・・・ ギル・バーミンガム

被害者の父親。コリーとは友人。

・ウィルマ・ランバート ・・・ ジュリア・ジョーンズ

コリーの妻。ある事件をきっかけに別居生活を送っている。

・チップ・ハンソン ・・・ マーティン・センスマイヤー

マーティンの息子で問題児。ナタリーの兄。

・アニー・ハンソン ・・・ アルテア・サム

被害者の母親。

・ケイシー・ランバート ・・・ テオ・ブリオネス

コリーの息子。

・マット・レイバーン ・・・ ジョン・バーンサル

ナタリーの恋人。仕事でウインド・リバーにやってきた警備員。

・ピート・ミッケンズ ・・・ ジェームズ・ジョーダン

マットの同僚でルームメイト。

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<あらすじ>  

 厳寒の大自然に囲まれたアメリカ中西部ワイオミング州にあるネイティブアメリカンの保留地“ウインド・リバー”で見つかった少女の凍死体-。遺体の第一発見者であり地元のベテランハンターのコリー・ランバートは案内役として、単身派遣された新人FBI捜査官ジェーン・バナーの捜査に協力することに。ジェーンは慣れない雪山の不安定な気候や隔離されたこの地で多くが未解決事件となる現状を思い知るも、 不審な死の糸口を掴んだコリーと共に捜査を続行する。

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まず、映画の冒頭に、「実話に基づく・・・」という表示が出てくる。

え⁇実話の事件⁇期待に胸膨らませ鑑賞した。

 

 舞台はネイティブアメリカンの保留地ウインド・リバー‼雪深く荒れ果てた大自然で事件は起きた。

  主人公コリーが見つけた少女の凍死体‼彼女はコリーの娘の親友だった。すぐに地元の顔なじみの保安官に連絡し捜査を依頼するも、この地ではFBIが来るまで捜査が出来ない‼という。ウインド・リバーは変わりやすい天候な為、今晴れてても急に吹雪になることが多く、早く捜査しないと足跡が雪で消え捜査が行き詰まってしまう・・・

待ちに待ってやっと登場した薄着の新米捜査官。しかも1人w。

 この地に詳しいコリーがガイドを務めながら新米捜査官のサポートをし捜査を進めていく中で見えてくる悲しい現実。

 

 暗く悲しい思いを秘めた主人公コリーをジェレミー・レナーが演じておりますが、言葉に出さなくても伝わる思いが画面を通じて感じ取れ、ジェレミー・レナーの演技力に驚かされます。相棒は「フルハウス」のミッシェルを演じたアシュレー・オルセンとメアリー=ケイト・オルセン実妹エリザベス・オルセン♪人一倍真面目で正義感は強いのだが、新人なのでかなり抜けている捜査官を演じております。

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※以下ネタバレ含みますのでご注意ください。

 

 今回の実話に基づく・・・という点についてですが、実際に起こった事件ではないようですね~。

 

 事件はネイティブアメリカンの保留地で発生したという事で、アメリカではネイティブアメリカンの保留地の事件は市警や州警察は介入しないのが現実だとか。

映画でも実際にFBIが来るまで捜査は出来ず、実際来ても役立たずの新人1人送り込む姿が描かれております。

 そのため、この保有地はいわば恐ろしい無法地帯‼

 

 今回、被害者ナタリーは他の地域から仕事にやってきた恋人マットと会っていましたが、その夜、同僚でルームメイトたちが酔っ払って帰宅、ナタリーとマットに絡み事件に発展していきます。何もない地で警備員として働き酒はあるが娯楽がない‼日ごろのうっ憤を晴らすように、マットのルームメイトたちは、ナタリーをレイプしてしまうんですね~。

 

 エンディングでは、

ネイティブアメリカン女性の失踪者に関する

統計調査は存在しない

失踪者の数は不明のままである

と出てきて物語は終わります。この表現と今回の事件の加害者の発言を考えると、同じような状態でネイティブアメリカンの女性たちが標的になりレイプされ殺害されていたとしても調査されず不明のままで終わっている事件は多数あるのでは⁇

 

 この映画はアメリカの社会問題の闇について描いたもの、人種差別が未だ残る現実を目の当たりにし軽い気持ちで鑑賞した自分の心に深く、重く刻まれた映画です。