人気劇作家と老女の不思議な関係・・・映画「ミス・シェパードをお手本に」
本日ご紹介する映画は、この映画の脚本を勤める劇作家のアラン・ベネットが実際に体験した出来事を創作を含め描いたお話になります。
1つ1つが意味があり心に残る物語です。
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*見たい映画がここにある*
イギリスの劇作家アラン・ベネットの回想録を映画化。
*上映時間 ::: 104分
*日本公開日 ・・・ 2016年12月10日
*監督 ・・・ ニコラス・ハイトナー
キャスト
・ミス・シェパード ・・・マギー・スミス
カムデンの路上に止めた車の中で生活をしている謎の老女。
・アラン・ベネット ・・・アレックス・ジェニングス
人気の劇作家。故郷を離れ引っ越してきたカムデンで路上生活をしているシェパードに興味を示している。
・アンダーウッド警官・・・ ジム・ブロードベント
シェパードの過去を知る警察官。
・ヴォーン・ウィリアムズ夫人・・・ フランシス・デ・ラ・トゥーア
ベネット同様にシェパードに興味を示し会話をしたことがある夫人。
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<あらすじ>
ロンドン北部の町カムデンに引っ越してきた劇作家ベネットは、通りに停められたおんぼろの黄色い車の中でミス・シェパードという女性が生活していることを知る。彼女はここで気ままに暮らしており、近所の住人たちから食事を差し入れてもらってもお礼を言うどころか悪態をついてばかり。ある日、ミス・シェパードは路上駐車を咎められ、見かねたベネットはしばらくの間自宅の敷地に車を置くことを提案する。ベネットは一時的なつもりであったが、ミス・シェパードはそれから敷地に居座り続け、エキセントリックな彼女との共同生活は15年になった。彼女の突飛な行動に悩まされつつも、フランス語が堪能で音楽にも精通しているなど思いがけない側面を持つ彼女に作家としても惹かれ、二人の間にいつしか不思議な友情が芽生えていった。
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ハリー・ポッターの「マクゴナガル先生」で有名なマギー・スミスがまた素晴らしい演技を披露してくれます。
悪態ばかりで近寄りがたい老女ミス・シェパードに近づいてきたのはこの映画の脚本を勤める劇作家のアラン・ベネット!!!
これがきっかけで2人の奇妙な関係が15年も続くことになるのです。
この映画を鑑賞後様々な感想があるかと思います。親切に路上ではなく家の敷地内に車をおかせてあげるベネットやプレゼントや食料を届けてあげる親切なご近所の方々に対してもお礼は一切言わず文句ばかり、路上生活なので当然お風呂も入らず体中から悪臭漂い、ベネット家の敷地内には汚物だらけw本来こんな状態で15年も我慢できませんよw
今回この映画で深く心に染みたのは町の住民やベネット氏の行為でした。素性も知らないわがままなシェパードの世話を焼き(自身の親も施設に入るくらい悪化しているのに)、ご近所の方々もどんなに悪態つかれても食べ物の差し入れなどをしてあげる。
何かしらの罪悪感から彼女に対して親切にし、自分を赦す!!ある意味親切の押し売りみたいに感じますが~これって中々出来ない事を彼らは当たり前のようにしている。
シェパードさんよりも私はこの住民たちの何気ない行動が心に響きました。
※決して「ミス・シェパードをお手本に」はしたくありませんが(笑)))