冷静が平和を呼ぶ‼映画「ドゥ・ザ・ライト・シング」

 本日ご紹介の映画は何気ない日常から人種問題を描いたヒューマンドラマ。

2020年5月25日に起きた「ジョージ・フロイド事件」を思い出させるような物語です。

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 *見たい映画がここにある* 

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ブルックリンのピザ・パーラーを舞台に、黒人と白人の凄絶な戦いを通して、人種差別を描くドラマ。

*上映時間  :::   120分

*日本公開日 ・・・  1990年4月21日

*監督    ・・・   スパイク・リー

キャスト

・ムーキー ・・・ スパイク・リー

ブルックリンでビザ屋に勤めながら妹と二人で暮らしている青年。

・サル ・・・ ダニー・アイエロ

ムーキーの勤務するビザ屋のオーナーでイタリア系アメリカ人。

・ダー・メイヤー ・・・ オジー・デイヴィス

ブルックリンの街中を日々巡回している通称「市長」。年長者だけあって一言一言に重みがある。

・マザー・シスター ・・・ ルビー・ディー

ムーキー兄弟が住むアパートで暮らしている老女。メイヤーには常に暴言を吐き続ける町の母的存在。

・ヴィト ・・・ リチャード・エドソン

サルの息子 。兄のピノからの攻撃に日々不満を感じている、話を聞いてくれるムーキーが唯一の心許せる人物になっている。

・バギン・アウト ・・・ ジャンカルロ・エスポジート

ピザ屋に何かとクレームをつけ迷惑をかけているムーキーの友人。

・ラジオ・ラヒーム ・・・ ビル・ナン

ブルックリンの町中をラジオ片手に歩いている体格がいいムーキーの友人。

ピノ ・・・ ジョン・タトゥーロ

サルの息子でヴィトの兄。差別主義者でムーキーが父や弟に慕われているのが納得いっていない。ヴィトに対しては常に攻撃的で時に暴力をふるっている。

 ・ジェイド ・・・ ジョイ・リー

ムーキーの妹。

 ・ミスター・セニョール・ラブ・ダディ ・・・ サム・ジャクソン

ブルックリンのラジオDJ

・ティナ ・・・ ロージー・ペレス

1週間に1回しか会いに行かないムーキーの恋人。母とムーキーとの子供と3人暮らし。

・スマイリー ・・・ ロジャー・グーンヴァー・スミス

キング牧師マルコムXの写真を売り歩いている言語障害の青年。

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<あらすじ>

その年一番の暑さの日、“サルス・フェーマス・ピッツェリア”のオーナー、サルは、その日も暢気なヴィトと、人種差別主義者のピノのふたりの息子と共に、近所の黒人たちにピザを売っていた。店員のムーキーは、仕事の暇をみつけては恋人のティナと会っている。酔っぱらいだが愛想のいいダー・メイヤーは、町の母的存在のマザー・シスターの気をひこうとするが、彼女は相手にしない。町にはウィー・ラブ・ラジオのDJミスター・セニョール・ラブ・ダディーの声に乗せて音楽が流れている。黒人自覚提唱者のバギン・アウトは、ピッツェリアにイタリア系のスターの写真しか飾られていないのを見て、黒人スターの写真を飾れ、とサルに抗議するが、聞き届けられずボイコットで仕返ししようとする。またサルは、巨大なビート・ボックを持って店にやって来たラジオ・ラヒームとの間にも一悶着起こしていた。やがて1日も終わりを迎えようとしている日暮れ時、ピッツェリアにバギン・アウトとラジオ・ラヒームが乗り込んできて、つばぜりあいが始まる。そしてサルがラジオ・ラヒームのビート・ボックを叩き壊したことでその波紋が広がろうとしている時、やってきた警官のひとりがラジオ・ラヒームを羽がいじめにし、窒息死させてしまう。こうしてピッツェリアは黒人たちの一大暴動の舞台となり、火の海と化してゆく。

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 サム・ジャクソンことサミュエル・L・ジャクソンのハイテンションDJが元気にさせてくれますね~♪♪

 

 この映画は主人公ムーキーを演じるスパイク・リーが脚本・監督・製作・出演を行っている映画です。今まで鑑賞してきた人種差別をモチーフにした映画は根拠のない理由で白人が黒人を一方的に差別し黒人たちの反逆により少しづつ平和の光が見えてくるストーリーがほとんどですが、(昔はそうだったんでしょうね~)今回の映画はちょっと違った・・・

 ムーキーが勤めるピザ屋はは白人である(イタリア系アメリカ人)父と息子2人とムーキーの4人で切り盛りしている。長男ピノは弟にも常に攻撃をしている完全なる差別主義者。店のオーナーである父も一見差別主義者のように感じるのだが、ムーキーには怒りながらもどこか優しく閉店後にやってきた黒人の若者たちを温かく受け入れてあげたりと白人であろうが黒人であろうが自分のピザをおいしく食べてくれる人を受け入れる職人気質な性格、弟ヴィトは兄には反発しているがムーキーやムーキーの仲間たちと仲良くしているような人物。

 前半は黒人たちが多く暮らすブルックリンの何気ない日常を描いたお話になっておりますが、後半から事態が一変します。ムーキーの友人2人(ピザ屋のオーナーに怒っている黒人2人)が閉店後のピザ屋にやってきます。

1人はピザ屋でチーズが少ないだの店内に飾ってる写真に黒人の写真が一枚もないだのクレームばかりつけて店から追い出されたバギン・アウト。

1人は大きなラジオ片手に大音量でピザ屋にやってきたことでサムから迷惑だから!と追い出されたことを恨んでいるラジオ・ラヒーム。

 

 前回注意されたのにも関わらず結局嫌がらせのごとく大音量でラジオをもってきたものだからサムにバットで壊されてしまい怒り狂ったラジオ・ラヒームとバギン・アウトは警察を巻き込み大暴れしてしまう。暴れまくるラジオ・ラヒームを警察官が力いっぱい静止させていたがその力が強すぎてラジオ・ラヒームはその場で死んでしまう。怒り狂った黒人たちは事件の発端になったピザ屋を襲撃し火をつけ燃やしてしまう・・・

 

 この一連から感じていただいた通り、白人であるサムは差別主義者ではなく行為としては正しい行為を行っているんです。ただ、嫌がらせに暴力で反撃してしまったサムは一生懸命作ったピザ屋を失ってしまう事態になってしまう、一方、注意されたから嫌がせしたのはバギン・アウトとラジオ・ラヒーム、彼らもムーキーの言う通りに1ヶ月だけでも店に顔を出さずにしていれば怒りも落ち着きまたいつもどおりにピザを食べに来れるのに感情の赴くままに嫌がらせにいくものだから仲間を死に追いやってしまう事態になってしまう。

 この映画は人種差別がテーマに取り上げられておりますが、差別があろうがなかろうが結局お互いが感情に流されず冷静に対応していればこのような大惨事にならなかった。

 何をしても人種差別だ!と言われ続ける「白人」とその人種差別という言葉に敏感になりすぎている「黒人」たちを別の視点から描いた素晴らしい映画です。

 

 すべての人に見てほしい心からおススメする映画ですね♪

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 *見たい映画がここにある*