記者たちがねじ伏せられた真実を暴く‼映画「大統領の陰謀」

以前、マーク・フェルト元FBI副長官がウォーターゲート事件の真実を独自で調査していく姿を追った「ザ・シークレットマン」をご紹介しました。

naturalperson.hatenablog.jp

ウォーターゲート事件が発生し捜査をしていく中で政府からの圧力で捜査が出来ず、正体を隠して持っている情報を新聞社にリークし続け新聞社と共に真実を明るみにしていった衝撃の実話でした。

この新聞社はワシントン・ポストで連携をとっていた記者がボブ・ウッドワード

 本日ご紹介の映画はワシントン・ポスト側から事件を追った実話に基づく映画になります。

この映画の公開は1976年に公開された映画で、当時大統領だったニクソン大統領が辞任した2年後だった。アメリカでは国内が大きな衝撃を与えた事件でありそれを前提に描かれておりますがウォーターゲート事件を知らない方々にとってはあらかじめ予備知識を入れたうえで鑑賞した方がいい映画です。

f:id:qwert2828:20200923145224j:plain

*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:***:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:

 *見たい映画がここにある* 

*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:***:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:

ウォーターゲート事件を追求し、ニクソン大統領を失脚させたワシントン・ポスト紙の2人の記者、カール・バーンスタインボブ・ウッドワードの行動を通して、事件の全貌を描く。

*上映時間  ・・・ 138分

*日本公開日 ・・・ 1976年8月7日

*監督    ・・・ アラン・J・パクラ

キャスト

・カール・バーンスタイン ・・・ダスティン・ホフマン 

ワシントン・ポスト紙のベテラン記者。

ボブ・ウッドワード・・・ ロバート・レッドフォード 

ワシントン・ポスト紙に入社してまだ9ヶ月の新米記者。

・ハリー・M・ローゼンフェルド・・・ ジャック・ウォーデン 

バーンスタインとウッドワードの上司。

・ハワード・シモンズ ・・・マーティン・バルサム

ワシントン・ポスト紙の局長。

・ベン・ブラッドリー・・・ ジェイソン・ロバーズ 

ワシントン・ポスト紙主幹。

ディープ・スロート ・・・ハル・ホルブルック 

ボブ・ウッドワードに情報提供をしていた謎の人物。名前も本名ではない。

 *:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:***:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:

<あらすじ>

1972年6月17日土曜日の午前2時30分。ワシントンのウォーターゲート・オフィス・ビルの5階にある民主党全国委員会本部に5人の男たちが侵入した。彼らは来るべき秋の大統領選挙にそなえて必勝を期する民主党のキャンペーンを攪乱するために、秘かに雇われた者たちだった。この5人は元CIAの情報部員と大統領再選本部の現役の対策員で固められていた。仕事は手抜かりなくおこなわれる筈であったが、ビルの警備員に見咎められ、たちまち警察に通報された。そして不法侵入の現行犯で逮捕された。まだ入社して9カ月になったばかりのワシントン・ポスト紙の記者ボブ・ウッドワードは、ウォーターゲート事件が起きてから7時間後に、上司のハワード・ローゼンフェルドに呼ばれた。一方、同じポスト紙のベテラン記者カール・バーンスタインも、この事件に興味を示していた。その朝、彼は現場にいってきた記者たちのメモをコピーし、局長のハワード・̪シモンズや主幹のベン・ブラッドリーに、もう少しチェックしてみたいと伝えた。そしてバーンスタインは、ウォーターゲート・ビルのあらゆる人たち、事務員はもとより、夜警、掃除婦などに片っ端から電話をかけ始めていた。政府上層部のスポークスマンたちはこの不正侵入行為に非難を集中させた。はじめのうちはこの侵入事件は狂信者たちの単独犯によるもので,リチャード・M・ニクソン大統領の公式の選挙運動本部から認められたものでも、援助を受けているものでもないと思われ、ホワイトハウスの人間とはまったく無関係と思われていたのだ。その日の午後、裁判所では保釈が認められるかどうかを決定する予審が行われたが、ウッドワードはその場に刑事犯の弁護士ではない政府筋の弁護士たちが来ているのに好奇心をそそられた。さらに、侵入者の1人、ジェームズ・W・マッコード・ジュニアが、最近CIAを辞めたことを認めたとき、ウッドワードはこの事件がホワイトハウスから発表されているような政治狂信者の仕わざとか単なる三流の侵入事件にとどまるものではないことを感じた。この犯行ははじめ、刑事事件と考えられていたが、この侵入事件が国家の自由な選挙制度とプライバシーに対する市民権を破壊しようとする網の目のように張られた巧妙な犯罪の氷山の一角にすぎないことがわかると、ワシントン・ポスト社内では調査を続けるというウッドワードとバーンスタインの主張も認められた。2人の取材活動が開始された。最初のうちは政治の厚い壁にはさまれて試行錯誤のくり返しだったが、謎の人物ディープ・スロートの、『金を追え』という示唆に従ってニクソン再選委員会の選挙資金を追求するうちに、その裏に隠された陰謀が次第に鮮明になっていった。裏付け調査を終わった2人の暴露記事が全世界に報道される日がやってきた。それは大統領をはじめとするホワイト・ハウスの幕僚たちに大きな衝撃を与えた。ワシントン・ポスト紙は権力からの激しい否認にあい、ニクソン大統領の報道担当官たちからは激しい非難と嘲笑を浴びせられた。しかし、不吉な警告にも屈せず、ウッドワードとバーンスタイン、それにワシントン・ポスト紙の同僚たちは、長いあいだ疑っていた侵入犯と政府の関連を立証してみせた。岐路に立たされたホワイトハウスの強い圧力にも屈せず、両記者の徹底的な調査は半信半疑で当惑する市民たちに、政府の高官たちの犯罪的な裏切り行為を納得させるに充分だった。たとえどんな大統領でも、大統領とあろう者がそのような陰謀に加担したり見逃したりしたことを、初めは信じたがらなかった国民も疑いの目を向け始めた。次から次へと発表される2人の記事は国会で真相を究明することを促し、さらにそれは政府や陰謀者たちの不安をつのらせ、ある場合にはパニック状態に陥らせた。ウッドワードとバーンスタインのタイプをたたく手に力がこもり、それは近い日、必ず訪れるであろうニクソン大統領失脚を物語っているようだった。

 *:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:***:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:

政府が絡む盗聴事件って他にもありますが、アメリア映画の中でも時々登場してくるセリフに「ここはアメリカ‼自由の国だ‼」なんて事いってますが、こういう真実を見ると「監視国家アメリカ」の方があっているのではないか?と思ってしまう。監視の世界で自由はないなw

さて、今回の映画の基であるウォーターゲート事件とは、、、

1972年6月にワシントンD.C.ウォーターゲート・ビル6階の民主党全国委員会本部オフィスに盗聴器をしかけるためにやってきた5人の男たちを不法侵入容疑で逮捕された事がきっかけで明るみになっていく政治スキャンダル。

1972年はアメリカ大統領選挙戦の年で当時再選確実と言われていたニクソン大統領の再選委員会の関係者が野党である民主党に盗聴器を仕掛けた事は大きな衝撃を与えるが、ホワイトハウス側によるもみ消し、司法妨害、証拠隠滅などが起き、他の新聞社では裏に立つ大きな存在に気付き調査を打ち切ったところもあったそうです。

この映画では真実を明るみにするために命の危険をかんじながらも調査を続ける記者たちの姿が描かれております。

 

 なんといっても主人公が人気絶頂の2人‼

ダスティン・ホフマンロバート・レッドフォードだから見ない選択肢はなかったですね~。

 

 先に、「ザ・シークレットマン」で予備知識を入れてあったので映画では非常に入りやすかったですが~、「ザ・シークレットマン」ではここまで詳しく描かれておりません。しかもFBI目線ですから。。。

 

 今回は記者目線で細かい調査の部分をメインで描いているので当時の関係者の名前が迷子になりそうなほど次々登場してきます。

これは鑑賞時に是非ウィキペディア片手にチェックしながら進めていけばわかるかもしれませんが、事前に詳細を見てから映画を鑑賞されれば初めからわかりやすく映画にも溶け込みやすいと思います。

 

 映画内でのカール・バーンスタインやベン・ブラッドリー主幹の打ち合わせ中の態度の悪さが気になってしょうがなかったのですが、、、テーブルに足のせたたままで仕事って考えられないwこの事件を後に復習した際に当時の官僚たちの写真(恐らく仕事中だと思う)が全く同じ格好で取られた写真がいくつか拝見し、2人の態度を深く納得させられた。

当時ってこれアリだったんですね~w

 

 I.Cレコーダーもない時代で「言った言わない」が起きてもおかしくなく、電話や相対取材でも記者が残した手書きのメモだけが頼りの不便な世界で政治関係者という大物たちを追い続けた記者の執念の努力を目の当たりにできます。

 ※映画公開時にはディープ・スロートマーク・フェルト元FBI副長官であることは公表されていたいため(公表されたのは2005年ですね)謎の人物のまま映画は終了しております。

 *:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:***:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:

 *見たい映画がここにある*